生徒インタビュー
学校で感じた「ちょっと不便」から始まった掲示板づくり
ー中学1年生・Hくんー
きっかけは小さな疑問から
H君が掲示板を作ろうと思ったのは、学校生活の中で感じていた小さな疑問がきっかけでした。
兄弟や先輩がいる人は過去問を手に入れやすい一方で、そうでない人は情報を得る機会が限られてしまいます。
担任の先生には質問できても、学年が違う先生や先輩には声をかけにくいこともあります。
「問題や提出物を、自分だけで進めるのは不安でした。でも、先生や先輩と答え合わせができると安心できたんです。」
本当は、他学年との交流には大きなメリットがある。
そう感じながらも、学校の中ではどうしても機会が限られてしまう。
もっと気軽に質問できる場所があればいい――。
この思いが、掲示板づくりの原点でした。
思いつきで終わらせない。「あったらいいな」を形にする行動力
掲示板には、H君の細かな工夫が詰まっています。
投稿はまず「数学」「国語」などのカテゴリーで大枠を分け、さらに「一次関数」「二次関数」といったハッシュタグで分野を整理。
ハッシュタグは検索にも対応しており、知りたい情報にすぐたどり着けるようになっています。
デザインテーマは16色。
「自分は緑が好き」と話すH君は、人それぞれ見やすい色や集中しやすい色が違うことも意識しました。
登録はユーザー名とパスワードのみ。
メールアドレスを使わないことで情報流出のリスクを減らしつつ、データベース上では投稿者を特定できる設計になっています。
設計段階では、先生から
「本当にできるの?」「トラブルは大丈夫?」
と心配の声もありました。
それでも制作を進めていくうちに、設計によってきちんと考えられていることが伝わり、少しずつ理解を得られるようになったそうです。
掲示板を、掲示板でつくる
制作が進み、メッセージのやりとりができるようになると、面白い使い方が始まりました。
「掲示板づくりの相談を、作っている掲示板でやるようになったんです。」
スマートフォンでの見え方や操作のしやすさについて、友達から意見をもらい、少しずつ修正。
一人で作るのではなく、使う人の声を聞きながら形にしていきました。
生徒会へ、そして副会長へ
この掲示板は、生徒会副会長選挙の際にも紹介されました。
H君は選挙で、「自分からやる力」を大切にしたいとアピールしました。
学校の中で感じた小さな「困った」を、自分なりに考え、行動し、形にする。
この掲示板が、使う人にとっても「分からない」から一歩踏み出すきっかけになればと話してくれました。
掲示板をきっかけに、「アプリを使って学校を良くする」という視点が、今後の生徒会の活動にも加えられることになりました。
Hくん自身も副会長に選ばれ、先輩や先生から「よく頑張ったね」と声をかけられたことが、とても嬉しかったそうです。
また、アプリ開発という自分の強みを使って、これからも副会長として、学校を少しずつ良くしていきたいと話してくれました。
